東京にはすでに春一番も吹き荒れ、3月1日のライヴ当日まで、いよいよ秒読みの段階に突入。すでにこのステージに向けての準備を重ねてきた各出演者たちは、今頃、最終調整に入っているはずだ。というわけで、3人のフロントマンたちの事前インタビューも実は今回が最終章。ここで改めて、彼らの“熱”を感じ取って欲しいところである。

「俺たちみたいな世代が頑張らなきゃいかん。今、本気でそう思うんです」

●今回のライヴについて、受け手側のなかには「今、何故?」という感覚を抱いている人たちもいるかもしれませんが、それよりもずっと多いはずなのが「こういう機会を待っていた!」という人たちだと思います。
MARCY:うん。ファンがいちばん待ってたと思うんですよ、こういう場を。実際、ファンと接触しててもすごく言われるからね。僕らの音楽が好きだって言ってくれる人たちのなかには、どんなに僕らのライヴの規模が小さくなろうと、ずっと観に来てくれてる人たちが確実にいる。でも、こういう機会に、長いこと音楽から離れてたような人たちにも戻ってきて欲しいなと思うし、これはそういう人たちに対する「まだまだロック・ファンのままでいても、いいはずなんじゃないの?」という問いかけでもある。
PAUL:同時に、ここから何かを始めないといけないと思ってるのも確かで。今、世間を見渡してみると、CDの売り上げとかもどんどん落ちてるみたいじゃないですか。昔に比べたらロックはずっと認知されるようになっているのかもしれないけど、一方でそういう現状もある。このままじゃ、ロックという畑はどんどん枯れていってしまうんじゃないかという危機感も少なからずあるし。超メジャーなものと超マイナーなものがあるなかで、真ん中が抜け落ちてる気がするんですよ。そこでやっぱり、俺たちみたいな世代が頑張らなきゃいかん、と。今、本気でそう思うんです。
LEO:何がロックで、何がロックじゃないとか、そういうことはむしろ、どうでもいいと思うんです。俺自身、コドモの頃は、日本のフォークをロックだと思い込んで聴いてたくちでもあるし(笑)。でも実際、今、俺たちみたいなバンドがここから始められることというのも確実にあるはずだし、まずは自分らの世代がしっかりしていないと。
●だからこそ今回のライヴは、3バンドに愛着深い世代に立ち上がってもらうための機会でもあると同時に、若い世代に“自分たちがこれまで知らずにいたもの”を味わってもらうための場でもあるわけですよね?
PAUL:そう。だから、若い子たちにもどんどん観に来て欲しい。いろんなところで「今まで一回も観たことがなかったけど、やっと観られる!」みたいな言葉を見たり聞いたりすると、やっぱり俺自身も嬉しいし、気合も入ってくるし。実は今回、44MAGNUMのステージには、俺以外に、もうひとりヴォーカリストが登場することになってるんですよ。息子のSTEVIEなんです。今、PAUL POSITIONというバンドを彼とのツイン・ヴォーカルでやっていて、一緒に歌っててめちゃくちゃ気持ち良くて。そういうステージは昔のファンも観たことがないはずだし、“一粒で二度美味しいライヴ”になるんじゃないかと思う(笑)。同時に、もちろんみんなが聴きたいはずの曲、「俺たちはこういうバンドなんだよ」という曲たちは、たっぷり届けるつもりでいるんで。
LEO:本当にどうなるのか、予想しきれない。でも、絶対に面白いことになると思う。
MARCY:うん。この機会を逃したら、絶対に損をすることになると思う。というか、俺たち自身がこのライヴ、観たくてたまらないくらいだからね(笑)。

(取材・文/増田勇一)


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